本は友達

年が明け、周りの景色が日常生活に戻ってきましたね。毎日何かしらの本を読んでいます。電車の移動中、仕事終りのカフェでと、次の本が数冊すでに用意されている状態を作っていくことで日々読むことができます。

 

今年は年明けから素晴らしい企画が。

レジ受付前で本を受け取り帰ろうとしたら、店員からもしよろしかったら、この隣のこちらのコーナで気になる本がありましたらいかがですか? 小さな一角を見てみたら文庫本サイズやA4、B4サイズの大きさのものなど、布に覆われていてどんな内容かわからない。 タイトルだけは店員手作りでその上から貼っていたが。

 

意味がわからなくいたが、どうやらこの一角のコーナーは、覆われている手作りの古布のカバーは差し上げるとのこと。

何やら着物生地の手作りならではの素敵なカバーばかり。

 

う〜ん、もしこの中から選ぶとなると、大正ロマン〜〜かな? そんな中後ろから別の店員の方が下もありますよと。

しゃがんでみたら、水木しげるのタイトルを見つけて絶対これ! 思わず私は言ってしまった(笑)。

 

店員の方から、なんて素敵と拍手を頂いたのだが、、、どういうことだろう?(苦笑)。

そしてそのカバーは、大島紬のそれはとっても素敵なカバーでした。

 

幼少の頃、水木しげる先生の世界観が大好きで、どうしたら自分の気持ちを水木先生に伝えられるか? またたくさん質問したいことがあって、子供の頃どうしたら良いのだろうかと悩ませていた。それをある大人に相談してみた(苦笑)。

そして私は本の後ろの出版社に電話をかけた。子供だったからちゃんと聞いてくれた。話せば長くなるので割愛。

 

子供の頃から本が友達であり親友。どれだけ救われたことか。

 

親が定期的に自宅に本が送られてくるサービスを利用していたのが大きかったと今になって思う。

親や子供が選ぶのではなく、勝手に選ばれたものが届く。今でいう本のサブスク(笑)。

その時の親が子供に読ませたい、私が読みたいのではなく、子供の成長に合わせて勝手に届く本のバリエーションの広さこそが自分の視野をたくさん広げてくれた。 

専門家が選んでくれる本をサブスクするというのは、何かのジャンルに偏らず子供の可能性を広げるためには最適だと思う。

 

幼稚園や歯医者に行った際にある本は正直何一つ心に残らなくつまらなかった。

でも自宅に届いたサブスクの本はどれも刺激的で今でも心に残っている。

 

だとしたら間違いなく私にとっては本の専門家セレクトの意味があったということ。

素敵な投資をしてくれた親に感謝。お会いしたことのない専門家にも感謝。

 

話はそれますが、昨今は節約、節約という世の中で、ファイナンシャルプランナーの出番も多く、私もそのファイナンシャルプランナーでもあるのだが、必要か必要ではないかとは超越した活きた投資があり、それには使うべし(笑)。

常に必要か必要ではないかという二者択一のみ、効率性のみ、それだけを求めると0か1しかなく、無味無臭な潤いのない生活になってしまう。無駄だと思うことに物凄い可能性を秘めているパワーが宿っていることがある。二者択一だとそのことに気付けない。

特に他人が吐き捨てるような見向きもしないものこそ大きなものが宿っていたりする。

 

話は戻り7歳離れた姉の部屋に行くと自分とは違う種類の本があって難しそうでまだ読めないが、時々部屋に入っては今の自分は読めるかと確かめていたことも思い出す。

 

本が与えてくれている影響は私にとって大きい。